仕事の日本語:会話・敬語・電話・メールの教材と練習
日本で働く外国人向けに、仕事の会話とメールを学ぶ公式教材と練習方法をまとめたページです。
Choose materials for speaking and email separately.
Practise one purpose as a conversation, call and email.
Check the recipient, purpose, deadline and attachment.
仕事の会話は、国際交流基金の「いろどり」の音声から始めます。初級1の第13課と第14課は仕事の連絡を扱います。メールはB1の依頼授業案や、B2の仕事のメール教材を選びます。難しい表現より、まず相手に何を伝えたいかを整理します。
敬語は文化庁の公式解説で、誰が行動するかを確認します。会話、電話、メールに同じ用件を使うと、直す点を比べられます。教材の対象レベルと利用条件は比較表にまとめました。公式URLは出典一覧から開けます。
出典:国際交流基金「いろどり」初級1・JFS教材案内・文化庁の敬語解説。
このページの要点
- 会話は職場で使う用件から選び、音声を聞いて短く話します。聞き返し、報告、休みの相談を順に練習します。
- メールは目的とレベルで教材を分けます。B1の依頼、B2の仕事のメールを比べ、相手・理由・期限を整えます。
- 同じ用件を会話・電話・メールの3つに変えて練習します。最後は宛先、用件、期限、添付を表で確認します。
仕事の会話とメールは教材の目的を分けます
会話の基礎、依頼文、配慮が必要なメールを別の教材で練習します。「いろどり」は生活と仕事の基礎的な日本語を扱います。入門はA1、初級1と初級2はA2です。A1・A2とは、基礎的なやり取りを学ぶ段階のことです。
出典:国際交流基金「いろどりとは?」。
B1・B2とは、身近な話題の説明や、より幅広い内容のやり取りを目指す段階のことです。B1の「個人的なお願いのメールを書く」は事情を説明して依頼する授業案です。B2の「どうやって伝えよう?」は仕事のメールを扱います。後者は急な変更や難しい依頼を相手に配慮して伝える教材です。
出典:国際交流基金のB1授業案・JFS B2教材紹介。
敬語とは、相手や場面に応じて敬意を表す言葉のことです。尊敬語とは、相手側などの人を立てて述べる言葉のことです。謙譲語Ⅰとは、自分側の行動が向かう相手を立てる言葉のことです。謙譲語Ⅱとは、自分側の行動を聞き手へ丁重に述べる言葉のことです。
丁寧語とは、「です」「ます」で丁寧に述べる言葉のことです。美化語とは、「お料理」など物事を美しく表す言葉のことです。「おっしゃる」は相手が言うときに使います。「申し上げる」は自分から相手へ言うときに使います。「申す」は自分の名乗りなどに使います。
出典:文化庁「敬語の基本」。
社外へ自社の担当者を説明するときは、自分側として扱います。「担当者は席を外しております」と伝えます。社内で上司に直接話すときとは、聞き手との関係が変わります。呼称や取次方法は勤務先のルールも確認します。
出典:文化庁「場面で異なる敬語」。
仕事の日本語を会話からメールへ進める手順
仕事で使う一つの用件を、短い会話、電話、メールの順に変えて練習します。以下の例文と計画は練習のための提案です。勤務先の呼称と連絡方法に合わせて使います。
- 今週使う用件を一つ選びます。資料確認、進み具合の報告、日程相談から始めます。
- 相手と目的をメモします。誰に、何を、いつまでにしてほしいかを整理します。
- いろどりの該当する課を開き、音声を聞いて内容を確かめます。
- 短い文で声に出します。聞き返しと相手への確認も加えます。
- 電話では名乗り、相手の名前、用件、連絡先をメモして復唱します。
- 同じ用件をメールにします。件名、依頼、理由、期限、結びを整えます。
- 相手が次にすることを読んで確認します。録音と文面を最初の記録と比べます。
「いろどり」初級1の第13課は仕事の進み具合、第14課は休みの相談です。音声を聞き、時刻や日付を自分の用件に替えます。入門から始める人は、あいさつや聞き返しを先に練習します。課ごとのPDFと音声再生の入口があるので、必要な場面を選べます。
出典:国際交流基金「いろどり」初級1・入門の教材一覧。
メールはまず書き、教材の構成や表現と比べて直します。B1の授業案は、書く、表現を学ぶ、書き直す流れを示しています。仕事の用件へ応用するときは、相手と依頼の内容を替えます。自分の依頼と相手の行動が分かるか、読み返します。
出典:国際交流基金「個人的なお願いのメールを書く」。
仕事の会話とメールの教材を比較します
自分の困る場面と教材の目標を照合すると、学ぶ範囲を選べます。会話の基礎から、依頼文、複雑な用件のメールへ進みます。
表:目的別の公式教材
| 教材 | 向く練習 | 対象・利用条件 |
|---|---|---|
| いろどり入門/国際交流基金 | あいさつ、聞き返し、職場の基礎 | A1、PDFと音声を無料公開 |
| いろどり初級1/国際交流基金 | 進み具合の報告、休みの相談 | A2、第13・14課、PDFと音声 |
| B1 個人的なお願いのメールを書く/国際交流基金 | 事情、依頼、理由、結び | B1の授業案。仕事への応用は用件を替える |
| B2 どうやって伝えよう?/国際交流基金 | 急な変更や難しい依頼への配慮 | B2の仕事メール教材、閲覧にはログインの案内 |
| 敬語おもしろ相談室/文化庁 | 行動する人と社内外の敬語 | 公式の解答・解説で確認 |
出典:国際交流基金の教材紹介・文化庁の敬語おもしろ相談室。
B2教材は、受信メールを読む、他の文面を直す、書く流れを案内しています。冊子や教師用資料などを無料公開し、教材の閲覧にはログインが必要としています。紹介ページで内容を見て、教材サイトへ進みます。学習支援を受けるときは、仕事で使う場面を先に伝えます。
出典:国際交流基金「JFS B2教材を公開しました!」。
表:敬語の行動と聞き手
| 用件 | 行動する人 | 練習用の表現 |
|---|---|---|
| 話した内容を聞く | 相手 | どのようにおっしゃいましたか。 |
| 相手を訪ねる | 自分 | 私が伺います。 |
| 名乗る | 自分 | 担当の者と申します。 |
| 社外へ不在を伝える | 自社の担当者 | 担当者は席を外しております。 |
出典:文化庁「敬語の基本」・「場面で異なる敬語」。
表:電話の取次とメールの確認
| 電話で確認すること | メールへ移す内容 |
|---|---|
| 所属・名前・担当者 | 宛名と自分の名乗り |
| 用件と急ぎの程度 | 件名、依頼、理由、期限 |
| 折り返しの希望と連絡先 | 返信してほしいことと連絡先 |
| 担当者へ伝える内容の復唱 | 宛先、添付、署名、日付の見直し |
電話番号は区切って復唱し、メールアドレスは文字を確認します。担当者が不在なら、折り返しの希望を聞きます。戻る時刻を案内する場合は職場で確認した予定を使います。練習の録音や文面には、顧客の実名や連絡先を入れず作ります。
仕事の日本語を使う場面別の例
同じ目的でも、会話、電話、メールで必要な情報を替えて伝えます。用件を短く言ってから、理由と期限を添えます。
上司に資料の確認を頼む
「会議資料をご確認いただけますか」と依頼します。「修正が必要な箇所を教えていただけると助かります」と続けます。自分が説明するときは「資料の内容をご説明します」と言います。誰が何をするかを分けてから話します。
社外の電話を取り次ぐ
相手の所属と名前、用件をメモします。「担当者に確認します。少々お待ちいただけますか」と伝えます。不在なら折り返しの希望と連絡先を聞きます。「資料確認のご依頼ということでよろしいでしょうか」と復唱して整理します。
会議資料の確認をメールで頼む
件名を「会議資料の確認のお願い」とします。宛名と名乗りの後に「会議で使う資料を添付しました」と書きます。「内容をご確認いただけますか」と依頼します。具体的な返信希望日と時刻を加え、結びと署名を入れます。宛先と添付を確認して送ります。
仕事の会話とメールでつまずいたとき
伝わりにくい文は、行動する人、用件、期限を分けて直します。敬語の形と内容の分かりやすさを別々に確かめます。
自分が持つときは「私がお持ちします」と言います。相手が持つか聞くときは「お持ちになりますか」と尋ねます。「伺う」を相手への指示に使う代わりに、「お尋ねください」を選びます。似た形でも主語と向かう相手を確認します。
出典:文化庁「間違いやすい敬語(1)」。
電話では、分かった情報と聞きたい情報を分けます。「日時は確認できました。場所をもう一度お願いします」と聞きます。メールの「なるべく早く」は具体的な期限へ替えます。難しい期限なら相手が相談できる一文を添えます。
教材の日本語が難しい場合は、短い用件から練習します。音声を聞き、意味を確かめ、同じ用件を自分の文にします。実際の顧客メールを学習サイトへそのまま貼らず、情報を替えます。用語や署名、宛先の扱いは勤務先で確認します。
印刷して使う仕事の日本語チェックリスト
- □社内か社外か、相手との関係を確認する。
- □行動する人を主語にして敬語を選ぶ。
- □電話では所属、名前、用件を聞く。
- □用件と連絡先を復唱する。
- □折り返しの希望を担当者へ伝える。
- □件名だけで用件が分かる。
- □宛名と名乗りを入れる。
- □依頼の理由と具体的な期限を書く。
- □返信してほしい内容を伝える。
- □宛先、添付、署名を確認する。
- □練習日と直した表現を記録する。
- □次回、直した表現を使い直す。
仕事の会話とメールのよくある質問
教材の役割と利用条件を確認し、自分が使う場面に合わせて選びます。
日本で働く外国人が仕事で使う日本語の会話とメールを学ぶ教材を教えてください。
会話は国際交流基金の「いろどり」の音声とPDFを使います。初級1の第13課と第14課は仕事の連絡を扱います。メールはB1の依頼授業案やB2の「どうやって伝えよう?」を目的に合わせて選びます。敬語は文化庁の公式解説で主語と相手を確かめます。教材の対象レベルと登録条件を比較し、まず一つの用件を話します。次に同じ内容を電話のメモとメールへ変え、相手が次にすることを確認します。
仕事のメール教材は初心者にも使えますか?
教材のレベルと目標を確認します。B1の依頼授業案は事情を説明してお願いを書く活動です。B2の仕事メール教材は急な変更や難しい依頼を相手に配慮して伝えます。基礎から始める人は、いろどり入門や初級1で短い用件を先に練習します。件名、依頼、日付を短く書き、意味を確認しながら使う表現を増やします。必要に応じて教師に用件の分かりやすさを見てもらいます。
尊敬語と謙譲語はどう選びますか?
誰の行動か、誰に向かう行動か、聞き手が誰かを先に確認します。相手の行動を立てるなら尊敬語、自分の行動が向かう相手を立てるなら謙譲語Ⅰを使います。自分の行動を聞き手へ丁重に述べるなら謙譲語Ⅱです。「相手が言う」「私が訪ねる」のように主語をメモして選びます。社外に自社の担当者の状況を伝える場合は、自分側の人として扱い、勤務先の呼称も確かめます。
依頼メールには何を書けばよいですか?
件名、宛名、名乗り、依頼、理由、期限、結びを整えます。例えば件名を「会議資料の確認のお願い」とし、確認してほしい資料と返信希望日時を書きます。相手が次にすることを一つに絞り、期限が難しい場合の相談方法も添えます。送信前に宛先、添付、署名を見直します。長い文は用件、理由、期限に分け、表現の丁寧さだけでなく何を頼むメールかを確認します。
一人で会話・電話・メールを練習できますか?
同じ用件を三つの形に変えて練習します。会話は音声を聞いて短く録音し、電話は名前、用件、連絡先をメモして復唱します。メールは件名と依頼文から作り、理由と期限を加えます。録音と文章を見て、相手に何をしてほしいかが伝わるか確かめます。仕事の実名や連絡先は練習用の情報へ替えます。記録に日付と直した表現を残し、次の練習でその表現を使い直します。
仕事の日本語で確かめる公式の窓口
教材の使い方は提供元の公式案内を確認します。コースの申込み、解説言語、端末の条件は利用する画面で照合します。問い合わせでは教材名と困った画面を伝えます。
- 国際交流基金:いろどりの教材と音声、メール教材の対象レベル。
- 文化庁:敬語の種類、相手との関係、間違いやすい表現。
- 勤務先:呼称、取次先、署名、送信前の確認手順。
出典
確認日:2026年10月12日。提供元の次の公式資料を確認しました。
- 国際交流基金「いろどりとは?」(2026年3月現在の構成)
- 国際交流基金「いろどり」入門 教材・音声(ウェブ版)
- 国際交流基金「いろどり」初級1 教材・音声(ウェブ版)
- 国際交流基金「個人的なお願いのメールを書く」(JFS授業案B1、公開日表示なし)
- 国際交流基金「JFS B2教材を公開しました!」(2018年9月)
- 国際交流基金「JFS教材を探す」(現行教材索引)
- 文化庁「敬語の基本」理解度チェック解答・解説(第二話、公開日表示なし)
- 文化庁「間違いやすい敬語(1)」理解度チェック解答・解説(第四話、公開日表示なし)
- 文化庁「場面で異なる敬語」理解度チェック解答・解説(第七話、公開日表示なし)
当社の関連ページ
当社の既存ページを目的に合わせて使えます。
最終確認日:2026年10月12日。